“自助共助”を実現させる、自治体からの情報発信体制の構築 | 埼玉県 鳩山町様
導入の目的
- 有事の際に住民がいつでも現地情報にアクセスできる環境を作りたい
- 災害時の職員の負担の軽減と安全性を確保したい
- AIを活用した取り組みを推進したい
導入した結果
『ビューちゃんねる』で収集した画像を町のホームページ上で公開することによって、有事の際でも住民自身で情報を閲覧できる”自助共助”の考えに基づいた運営体制を作ることができています。
ビューちゃんねる導入までの災害対策

ーこれまで災害対策はどのように行っていましたか?
自治体によって災害対策などの担当部署は異なりますが、鳩山町には災害対策課や危機管理課といった専門部署がないため、総務課が危機管理なども兼務している状態です。防災カメラ導入に関しても、総務課が担当しています。今までは、大雨などの災害が発生したら職員が直接確認しに行くというかたちでした。町役場で人数が多くないので、リソースが足りず対応が大変でしたね。
ービューちゃんねる導入のきっかけを教えてください
2022年の7月に起きた豪雨がきっかけです。鳩山町上空に発生した線状降水帯の影響で、3時間に263.5mmの降雨量を記録し、観測史上一番大きな被害となりました。以前から越辺川につながる合流地点が増水しやすいポイントだったのですが、この豪雨での越水や冠水によって床上・床下浸水が多く発生してしまい、被害を受けて町を離れてしまった町民もいます。この災害が強く記憶に残り、自治体としても豪雨対策を強く考え始めました。鳩山町役場は人数が少ないので、より広範囲をスムーズに監視する体制が必要だったというのが大きなところです。
ービューちゃんねる導入の決め手はなんですか?
AIを活用しているということです。ちょうどビューちゃんねるの導入を考えているとき、鳩山町では自治体としてAIの活用に取り組んでいるところでした。そこで、画像データをAIが読み込み、冠水状況の判定をするというビューちゃんねるの新機能をアーベルソフト様に提案していただきました。冠水状況をアラートしてくれる点、AIが組み込まれた先進的なサービスであった点が我々のニーズと合っていたため導入の決め手となっています。生成AIを活用したビューちゃんねるの導入は初の取り組みとのことでしたが、冠水の判定が迅速かつ精度が上がるため、職員が被害に気づきやすくなるという点も魅力として大きかったです。
ー導入プロセスの中で大変なことはありましたか?
予算内の中で、どれだけ効果的な災害対策ができるかというところを考えるのが大変でしたね。また、カメラの設置場所についても悩みました。設置したい場所はたくさんあったのですが、設置できる数が限られているためアーベルソフトのご担当者様と相談して選定しました。たくさんの候補地があったのですが、検討の中で現地に視察に行き、電柱があるのか?どこに設置してどこを見るのか?などを確認して最終的には3か所にカメラを設置することにしました。
\ カメラの設置からメンテナンスまで、充実のサポート体制 /
平時でも活躍する防災カメラ画像

ービューちゃんねるはどのように運用していますか?
ライブカメラは河川・道路・橋の3か所に設置しました。毎日24時間、3分に1回撮影した画像をホームページに連携して町民の方も確認できるように公開しています。IDやパスワードは総務課が管理していて、総務課から各部署に共有するというかたちをとっています。
ービューちゃんねる導入後、影響はどうですか?
導入後、まだ大きな災害は起きていませんが、AIによる機能やリアルタイムで画像確認ができるようになったことで、職員が現場に行って二次災害を受けるということが防げるようになると思います。
また、災害が起きたときだけでなく、平時もビューちゃんねるを活用しています。ホームページに現場の状況を常に公開しているため、町民の方々がいつでも見られるようになっています。3分に1回のペースで更新されているため、町民の方々にもリアルタイムで情報をお届けできるのが強みです。町民の方々はもちろんですが、県外の方が鳩山町に住んでいる家族の状況を確認するために、ホームページを見てご家族に連絡するといった使い方もしていただけたらいいなと思っています。
ービューちゃんねるのAI機能はいかがですか?
豪雨などで道路が冠水している際、AIが危険性をスコア判定し、防災担当職員にLINEでアラートが配信されるという仕組みです。また、プライバシー保護の観点でもAIを活用されています。町民に向けてホームページで公開していますが、配信する画像に映った車や人物はAIによって自動で画像処理されるようになっているのでプライバシー保護の観点でも役に立っています。
ー町民の反応はどうですか?
鳩山町には”自助共助”の考え方があります。自分の命は自分で守るという「自助」と、地域や身近な人で助け合う「共助」です。自分たちで情報を集め、判断して、身を守るという考え方のため、ビューちゃんねるの公開は町民にとってプラスになったと思います。ビューちゃんねるの画像を町のホームページに公開したところ、町民からのホームページへのアクセス数が増えました。役場の職員の対応を待ったり実際の現場を見たりすることなく、住民がいつでも現場確認できるようになったので災害対策の意識が上がったと思います。自分で画像を確認して、自主避難の判断に役立ててもらえばうれしいです。
今後のビューちゃんねるの活用について
ー今後のビューちゃんねるの活用について教えてください
これからもビューちゃんねるのサービスと、ホームページでの公開は継続したいと考えています。現段階でカメラの設置は3か所ですが、災害の規模や被害範囲が以前よりも大きく激しくなっているため、今後カメラの設置個所を増やすことも検討していきたいです。
※本記事に掲載している情報、所属及びインタビュー内容はページ公開当時のものです。
